がん検診を受けることで早期発見・早期治療が可能になるとともに、ご自身の身体のことを知るきっかけにもなります。
厚生労働省はがんの早期発見のために、20歳以上の女性に対して2年に1回の子宮頸がん検診を推進しています。当院は滋賀県子宮頸がん検診指定医療機関です。
20歳以上の女性は2年に1回は一部自己負担(大津市1,600円)で子宮頸がん検診を受けることができます。お気軽に受付にご相談ください。
子宮頸がん検診を受けられる方にお勧めしているのが経腟超音波検査です。
頸がん検診の機会に子宮、卵巣に異常がないか確認しておかれては如何でしょうか。ご希望の方は医師にお申し出ください。
子宮頸がん検診 | 自費:2,500円 保険:1,300円 |
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経腟超音波検査 | 自費:1,500円 保険:1,590円 |
子宮頸がんの最大の原因はヒトパピローマウィルス(HPV)と言われています。
当院では、子宮頸がん検診に加え、ご希望により発がん性HPV検査が可能です。また、子宮頸がん検診の結果によっては、発がん性HPV検査をさせていただく場合がございます(保険適応)。
子宮頸がん検診で採取した細胞はNILM、ASCUS、ASC-H、LSIL、HISL、SCCの6種類に分類されます。NILMは正常で精査は必要ありません。ASC-H、LSIL、HSIL、SCCの場合は精査が必要となります。ASCUSは発がん性HPVが陽性であった場合に精査が必要となります。
子宮頸がん検診で精密検査が必要となるのは受診者の1%程度です。精密検査では「コルポスコピー診」と「組織診」が行われます。
双眼鏡と顕微鏡を合わせたような機器(コルポスコープ)で、子宮頸部を10倍程度の大きさに拡大し観察します。このコルポスコープを用いて子宮の出口の状態を観察することをコルポスコピー診と言います。
コルポスコピー診は痛みを伴う検査ではありませんが、組織診では3〜5mm程度の組織を鳥のクチバシのような形をした機器で2〜3カ所いただきますので、多少の痛みがありますが痛み止めが必要になる程のものではありません。
組織診の結果で、子宮頸がんの診断がついた場合には早急に治療をする必要がありますので総合病院にご紹介させて頂きますが、異形成の診断の場合には段階によって当院でのフォローを継続していく事が可能です。
子宮頸がんの最大の原因であるヒトパピローマウィルス(HPV)。HPVの感染が防げれば、子宮頸がんは大幅に減少すると言われています。
日本人の子宮頸がんは16型、18型によるものが約6割を占めます。子宮頸がんワクチンはこの16型、18型の感染をほぼ100%予防します。HPVに感染する前の10代前半でのワクチン接種が最も効果的とされていますが、成人女性でもワクチンを接種することによりまだ感染していない型の将来の感染を予防することが期待できます。
サーバリックス | HPV16,18型に対するワクチン 初回投与、1カ月後、6カ月後の3回接種 |
自費:16,400円 |
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ガーダシル | HPV16,18型に加えて尖圭コンジローマの原因となるHPV6型,11型に対するワクチン 初回投与、2カ月後、6カ月の3回接種 |
自費:16,400円 |
シルガード | HPV16,18,31,33,45,52,58型に加えて尖圭コンジローマ等の原因となるHPV6,11型に対するワクチン 15歳までに1回目の接種を受ける場合、2回接種。15歳になってから1回目の接種を受ける場合、3回接種となります。 2回接種の場合:初回投与、6か月後 3回接種の場合:初回投与、2か月後、6か月後 |
自費:33,000円 |
頸部は子宮の入り口であるのに対し、体部は子宮の奥の部分になります。子宮体がん検査(子宮体部細胞診)は子宮の奥の細胞に異常がないか調べる検査です。
閉経後の不正性器出血がある方、閉経前であっても月経不規則で不正性器出血のある方、エストロゲン製剤を使用されている方、乳がん治療でタモキシフェンを使用されている方などは子宮体がん検査が必要です。
子宮体がん検診 | 自費:3,000円 保険:2,010円 |
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